住み替え2
売2018.0618不動産売却に関しての相談
不動産精密査定には3つの査定があります。
先日の続きです。
<売り先行・買い先行それぞれのメリットとデメリットは?>
①売り先行は資金計画が明確になりますが、仮住まいが必要なケースがあります。
売り先行とは、住んでいるご自宅をまず売却し、売れてから住み替え先の住まいを買うパターンです。
メリットとしては資金計画が明確になるため、安心感があることが挙げられます。理由として、たいていのケースでは売却して手元に残ったお金を自己資金の一部に充てて、住み替え先の住まいを購入するため、自己資金がいくらなのかはっきりしており資金計画に不確定な要素が少なくなるためです。
また、売却しても手元にお金が残らない場合も、住宅ローンは完済できる範囲で売却活動を行う(または、足りない部分は自己資金を用立てる)ため、あとは購入のみに集中することができます。
尚、売り先行の場合のデメリットは、多くの場合、仮住まいが発生することです。ご自宅を先に売ってしまうので、住む場所を確保するため一時的に賃貸住宅などに住まわなければならなくなります。賃貸住宅を探すときの仲介手数料や礼金、仮住まい中の家賃、引越し費用などが売却費用・購入費用とは別に発生します。
②買い先行は二重ローンがネック
一方、買い先行は住み替え先の物件の購入を先に済ませ、あとから以前のお住まいの売却を進めるパターンです。
メリットとしては仮住まいの必要がありません。
ですが、買い先行には二重ローンの発生という大きなデメリットがあります。住み替え先の住宅を購入して入居してから、旧居を売却して買主に引き渡すまでは、旧居と新居の住宅ローンを二重で返済しなければなりません。
さらに、二重ローンは、特に金融機関により審査が異なり、審査が通らなかったり、通っても融資額が減額となる可能性もあるため、パートナーの不動産会社と綿密な資金計画を行っておかないと、せっかく見つかった住み替え先が買えない…ということにもなりかねませんので注意が必要です。
さらに、旧居の売却金額が想定より低い金額となった場合、当初の資金計画が大幅に狂ってしまう事もあります。ニーズに合った住み替え先が目の前にある際は、致し方ないところもあるかもしれませんが、買い先行はそれに伴うリスクと購入することで得られる幸福感を比較して判断していく事が必要になります。