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住宅ローンが支払不能となり任意売却になったケース

2018.0705

 任意売却センターのスタッフに電話をしてきたTさん。「もしもし、Tですけど覚えていますか?」と聞かれましたが、スタッフは「申し訳ございません、ちょっと分かりません」と答えました。「1年半ほど前に電話で相談をさせてもらった静岡のTです。アパート1棟の件で相談させてもらったのですが・・・」と言われてやっと思い出しました。

 

 Tさんは「あのときは、2か月の延滞でいろいろと相談させてもらったのですが、何とか頑張ってみようと思いまして、専任媒介は結びませんでした。でも、1年半やってみてやはりダメでした。今は5か月の延滞で、銀行からは競売にかけるって毎日のように言われているんですよ。任売をお願いできますか?」と話を続けました。Tさんはやっと見切りをつけたようです。

 

 Tさんの物件は2階建てのアパートです。1階に4部屋、2階も4部屋。1階の3部屋をTさんの家族が使用していて、1階の残り1部屋と2階の4部屋を賃貸しています。5部屋からの家賃収入は月25万円~30万円なのに対して、返済額は月50万円です。 

 

 1年半前には、担当したスタッフが「3部屋をご家族で使用しているのだから、賃料として15万円をきちんと出せば、年間100万円も不足しないのでは」とアドバイスしたことを思い出しました。Tさんには32才と29才の息子さんがいますが、お二人ともフリーターで、1円も家へお金を入れてくれないと愚痴っていたことも思い出しました。

 

 Tさんは「あれから1年半で、サラ金およびカードローンで約400万円の借金ができてしまいました。それで自己破産をしようかと思っています。弁護士さんを紹介してくれますか?」とご自身の置かれた状況を説明しました。1年半前の相談内容とは、ずいぶん変わってしまっています。

 

 Tさんと専任媒介契約を結び、すぐに債権者へ連絡を入れて任意売却に同意してもらいました。そして物件の販売を始め、3か月後に3,800万円で買い手が決まりました。Tさんへはこちらの顧問弁護士から静岡の弁護士を紹介してもらい、自己破産の手続きをしました。Tさんは3,000万円近い借金も免責になり、一からの出直しです。2人の息子さんも目をさましてくれ、長男は運送会社、次男は建築会社に就職が決まりました。

 

 Tさんの破産免責が決まってから数日後にお礼の電話をいただき、スタッフ一同ほっとしました。

この記事を書いた人

豊田 武史エージェント

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