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住宅ローンが支払い不能となり、任意売却で処理した事例

2018.0704

 宮城県仙台市に住むCさんからメールをいただいたのは、夜中の1時10分です。任意売却センターへメールでお問い合せをされる方々の7割以上が、夜の11時~午前2時の間に集中していて、こちらのウェブページを真夜中にみながら、お一人で悩んでいらっしゃるのではないかと思われます。

 

 大阪に住んでいるお兄さんのマンションが、競売にかかってしまったとのことでした。Cさんはそのマンションの住宅ローンの連帯保証人です。そして、Cさんは仙台市に自宅マンションを持っています。 

 

 お兄さんのマンションは、住宅ローンの残金が約2,500万円ありますが、このマンションの直近の売買成約事例をみると1,500万円~1,800万円程度です。売却をした際には1,000万円の債務が残ることは間違いありません。そうなると当然、Cさんにも請求が来ることは分かっています。

 

 大阪と仙台のために電話でのやり取りだけで、Cさんは奥さんに対して「なんだか兄さんが大変みたいだ」としか説明できず、競売にかかったことなどは言えません。一方、兄夫婦は競売になってしまったことを諦めていて、このまま放置しておく覚悟です。 

 

 Cさんはインターネット検索を繰り返して任意売却センターのサイトに辿り着いたようです。1円でも高く売ってもらいたいと考えていましたが、お兄さんは「もうイイよ」と完全に諦めています。任意売却センターのスタッフがお兄さんに電話を入れ、Cさんの置かれた状況や任意売却の方法などを説明しました。お兄さんもCさんの置かれた状況を理解してくださり、任意売却の交渉を債権者側とするのに絶対必要な“専任媒介契約書”を締結する約束をしてくれました。

 

 ここからは時間との勝負です。競売開始決定からすでに1か月半が経ってしまっています。大阪市の担当業者に販売を依頼し、債権者に対して締結した専任媒介契約書を送り、任意売却をする旨を伝えました。債権者からは「入札期日前には決済してくださいよ!」と強く念をおされました。「分かりました」と答えたのはよいのですが、残された時間内に買い手が見つかるかどうかは不明です。

 

 2か月半後に入札期日の通知書が届き、Cさんは大あわてで電話をしてきました。基準価格は920万円で、入札可能額は730万円です。あまりの安さにCさんは「これでは、1,500万円も残ってしまいますよね」と、ガックリしていました。

 

 それから2週間後、大阪市の担当業者から1,580万円での買い手が見つかったとの連絡があり、そして購入申込書がファクスされてきました。このことをCさんにお伝えすると大喜びです。債権者もこの売買価格を認めてくれ、1か月後に決済が行われて、引っ越し代や仲介手数料などを差し引いた1,480万円が債権者に支払われました。そして残債務は約1,000万円となりました。

 

 Cさんとお兄さんには生活状況表を提出してもらい、月々1万円の支払いで話がつきました。Cさんのマンションにはまだ3,000万円以上の住宅ローンが残っており、そして実勢価格は2,000万円~2,200万円程度です。したがってお兄さん側の債権者は、Cさんのマンションに対して強制執行はできません。Cさんは、毎月1万円の返済をしていくことを奥さんに説明しました。私たちも無事に物件の処分が完了したことに安堵しました。

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