不動産フリマ 手数料無料!の事情 前編
売 2018.0624日経新聞の記事を見てみると
話題沸騰も成約「ゼロ」、ヤフーの不動産フリマ
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO97587920T20C16A2H56A00/
この様な記事がありました。
先日、ネットフリマの「メルカリ」が株式上場を果たし、注目を浴びましたが、果たして不動産でフリマができるのか、考えたいともいます。
現在、ヤフー不動産とソニー不動産が提携し、話題沸騰となった、「おうちダイレクト」
https://realestate.yahoo.co.jp/direct
手数料無料をうたっています。
果たして、この手数料無料? 本当に大丈夫なのでしょうか?
この事を考えるときに 必ず知っておかなければならないのが、不動産売買取引の仕組みです。
この事を知らずに 「無料」につられて、申し込むと思いもよらぬ結果となる場合があります。
まず、不動産を売る人を「売主」買う人を「買主」と言います。
この手助けをするのが それぞれの不動産会社です。
通常、不動産売買は、売手と買手が直接契約を締結しますので、ここの中間業者はありません。 そうなんです。実は 不動産売買そのものの仕組みはすべて「ダイレクト」なのです。
売り手と買い手が 直接交渉し、契約し、お金も物件も直接明け渡す、最初から 「ダイレクト」つまり直接やり取りしているのです。
不動産会社は この ダイレクトな取引を 円滑に進める為の「サポート」するサービスを提供し、それに対する代価(報酬)をもらっているのです。
そのサービスは不動産会社ですべて異なります。
広告を沢山打つ会社、できるだけ高く買ってくれる人を探す会社もある一方で、安く買い取る買取会社へ 物件情報を流し、楽して手数料獲得する業者もあります。
残念なことに、その内容は様々です。
ところで、最初からダイレクトの取引だというのに、
では? この「おうちダイレクト」というサービスは 何なのでしょうか?
実は、物件情報をインターネットサイトに掲載する行為、この行為は通常不動産会社が行う行為ですが、この行為を自分で行うと無料で 買い手を発見し、契約できるというサービスです。こうなると、これまで不動産会社に支払っていた、サービス費用(報酬)通常3%の大金を支払わなくて済むので、非常にお得に感じるサービスなのです。
しかし? そうなると、ソニー不動産はどこで儲けるの?
となるわけですが、これは 買い手からもらう という仕組みなのです。
買い手からは手数料を3%を頂く、そのことで経費を賄う仕組みです。
こうすると 実は 致命的な問題があるのです。
しかも、これがわからず 損してしまう場合があります。
その理由を明確にまとめて お教えします。
次回 知らずに損する 問題と課題をまとめます。